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小石川先生のひとことブログ

文京区小石川に開業している矯正歯科医が、矯正治療に関して徒然なるままに語る矯正歯科考察ブログ

9万件のアクセス:大げさな表現にならないようなHPを

 早いものでHPのアクセス数が9万件を超えてしまいました。これからも大げさな表現にならないように当たり前の「矯正歯科」情報を提示していきたいと思っています。

 HPを作成した時、実は大学で最後の研究テーマとして「インターネット上の歯科矯正治療に関する情報の適切度について」の調査研究をしていました。例えば「抜歯」「非抜歯」「それらに関する治療法」「抜かない矯正治療」「新しい矯正治療技術」などに対する説明の内容のチェックです。あるHPの中に記述されている内容が「適切、適切でない(大げさである)、わからない(どちらともいえない)」などの評価基準を設定し、評価者として矯正専門医(2年目(矯正専門の研修医)と5年以上、計6名)で評価をしてみました。結果、項目にもよりますがどちらかといえば「大げさである」との評価は半数以上を超えていました。特に目立ったのは「抜歯しないで治る」「極端に早い治療期間」「本来歯を削り人工の歯などを被せる治療であって矯正という適切な専門用語としての矯正は使えない表現」「親しらずの歯は抜歯しているのに非抜歯とする表現」「カタカナや英語表記があたかも最先端の医療技術、システムであるような表現」などなどありました。どのHPとはいえませんがその時の実情でした。このことは「矯正歯科」あるいは「歯科矯正」「矯正」などの検索キーワードで良好な?情報を得ようとしてもはなはだ難しく、治療上のトラブル発生の可能性が多くなるであろうことが予測されることを意味します。矯正治療が社会に当たり前のように根づくことに対しブレーキをかけるようなことになってしまいます。
 このようなわけで、研究終了後、どこかに「歯科矯正治療に関する当たり前の内容」のHPを残す必要性が出てきてしまいました。また関係者からも望まれました。小石川のHPの内容は面白くないかもしれませんが「当たりの情報」をコンセプトとしたわけです。今日9万件のアクセス数になったことは驚きであり、患者さん達の賢さを感じます。でも本来は私よりも経験のあり実績のある治療歴40年ぐらいの先生方から発信される「当たり前の矯正治療情報」が望まれるわけです。これらの先生方は「患者さんの数などには困っておらず、いまさら」という気持ちでしょうがもし時間があれば日本文化のよさを持った(留学した経験があり、自分はすごいだろうとするおろかな主張は排除し)矯正治療について論じて頂きたいですし、当たり前の(患者さんが安心できる)情報を発信して頂きたいと思っています。臨床はある意味「経験学」です。若くして「天才的な矯正医」はいないと思って過言ではないと思います。これからも「当たり前の臨床」の日々を重ね、修行していく」ことが望まれるでしょう。

 9万件のアクセスを頂き少し書きすぎてしまいました。ユーモアのあるウイットに富んだ内容のブログになるよう次は考えようかな?

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