矯正歯科|子供・成人の矯正~保険の口蓋裂・顎変形症の矯正 小石川矯正歯科クリニック
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小石川先生のひとことブログ

文京区小石川に開業している矯正歯科医が、矯正治療に関して徒然なるままに語る矯正歯科考察ブログ
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考えたい子どもの同士の「傷つける歯並びの話題」?

 小学生の患者さんが相談に来ました。学校で歯のことをからかわれたそうです。上の前歯が不ぞろいで本人も気にしていたようです。本人は治すことに積極的です。この年齢の子どもが積極的に歯並びを治したいというのはよほどのことでしょう(一般的には嫌がるお子さんがほとんどなんですが)。

 小学校の時期はご存知のように永久歯と乳歯がいりまざっている混合歯列期という時期に当たります。乳歯が抜けて永久歯が生えてきますので前歯などの重なりやねじれ、また八重歯のような症状が徐々に現れたり、数ヶ月単位で口元の変化に気づきもします。このような時期に友達やクラスの仲間から、意識のない「からかい」のような言葉が発せられると、子どもによってはかなり傷つくこともあるようです。昔親から「顔形や体についてからかうようなことは絶対にいってはいけないよ」といわれたことを思い出します。時代は変わったのでしょう(他人を傷つけてはいけない、という人間の道徳的なことは変るわけないのですが)?子供同士の会話の残酷さを感じます。
 さて来られたお子さんにまず「必ず治るから大丈夫」と安心感を持ってもらうことにしました。本来「絶対、必ず、100%」などの言葉は使いたくないのですが自信を持ってもらい安心してもらうためには必要な言葉です。本人のホットしたような顔をみてこちらもホット。現在は前歯がきれいに並びなんとなく楽しい通院のようでもあります。引き続き永久歯での治療も考えているとのことです。

 何気ない「ひとこと」・・・大人でも気をつけたいものです。

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久しぶりの研修医との再会、悩み?

 先月末、久しぶりに大学在籍時に担当した研修生(医)、とはいえ現在は矯正専門開業医、に会いました。定番の「どう?」に対する返事「あまりよくないですよ」、「どうして?」「インターネッうトなどで華々しく宣伝するわけでなく患者さんが来られるのをただ待っているだけなので・・・・経営状態はよくないですね」「じゃ、どうして宣伝とはいわないまでもクリニックの情報を発信しないの?」「僕、そういいこと、自分を積極的にアピールしたり、すごいでしょう、というような雰囲気を出すの苦手なんです・・・・」はてさて。

 彼は研修医としては特筆すべき存在でした。大学在籍29年の間、100名前後の矯正専門医の育成に携わってきましたが本当に有能な矯正医は1~2割程度かな?というのが感想です。無論他の割合に入る先生方も矯正専門医としての力は十分にありますが、特に優秀でセンスの感じられる先生方の割合という意味です(あくまでも私見です)。そんな先生ですから悪くとも「可もなく不可もなく」とい状態であろうと思っていたのですが現実はきびしいもののようでした。患者さんはどうしたらこのような有能な先生方と出会えるか?実際に紹介ルートがないわけですので宝くじみたいなものともいえ考えさせられてしまいます。このようになかなか有能な先生を捜しにくい状況がある一方、勝手に発信されている~~ランキングというものからのクリニックの探索方法もあります。どの組織、会社が、どのような基準でランキングしているのか?その手法は適切なのか?等々については常に考えさせられてしまいます。彼の悩みの一端を垣間見た心境でした。でも地道に矯正治療を続ける限り徐々に現状は改善されると、伝え別れ。

 患者さんは情報と実際の一致度、適合度などで先生を選択されることをお願いします。まだまだ研究調査対象となるインターネット上の情報・・・・・調べていきます。

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人種差による矯正治療の差異は?

 大学在籍中、ドイツ人学校の生徒さんの治療を任されました。上顎前突で咬みあわせが深く咬むと下の前歯が上の前歯で覆われ見えません。かなりの「出っ歯」の症状です。日本でいう小学校の4年生、治療計画としては上顎骨の成長発育の抑制(前の方の発育する力を抑えるという意味)下顎骨は前方に成長するように促進、という計画で装置の選択装着を行いました。過度の上顎前突のため治療はかなり難しく場合によっては永久歯の抜歯をも含む治療計画となりました。・・・ところがところが患者さんの思春期性の活発な成長期になると、あれよあれよと下顎骨の前方成長が出現し1年近くで上顎前突は消失し上下の顎の成長のバランスは良好に、また過度に深い咬み合わせも改善、これってなぜ?という気持ちでした。その後数多くのドイツの方の矯正治療をしましたが成長期の患者さんの反応のよいこと、また歯の形も私たちアジア人種と異なり薄くて長方形のモデルさんのような状態で治療後の咬み合わせもすこぶる良好という状況でした。この間日本人で同じような症状、年齢、同種の装置を使用した患者さん、ある方は抜歯が必要になったりもして、両者を比べても明らかに反応系のよいのは白人の方々でした。論文にも類似したことが示唆されていますが目の辺りにしてびっくりというのが感想です。
 これらのことから人種による反応系の差があるのは明確な事実と考えられます。先生によっては海外で研修を受け帰国後、日本人を相手に自信たっぷりに矯正治療を行ってもうまくいかないことがある事実はこれらのこととも関連性があるように思えます。矯正治療は難しいものです。どこでかっこよく勉強してきたといってもやはり経験とそれに裏付けられる実績の多さにはかないませんかな?。

 白人の方々を主に矯正治療してきたと豪語する先生方、また海外からの治療システムを妄信的に信じてしまう先生方はちょっと立ち止まって熟考の余地ありというところですか?・・・自分自身も?

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海外の患者さんからの問い合わせ

 外国から通われている患者さんから、装置が壊れました対応してください。時々あります。現在数名の方が通われています。こんな時?

 時代は変わりました。一昔前ではこのような状況はなかったと記憶しています。クリニックでは海外に急に赴任、留学などが発生し当初は先方の国における矯正医を捜し治療に関する資料をまとめ治療費の清算等を行い対処してきましたが患者さんの中には海外から通うという方々も出てきました。お話を聞くと先方の先生に対する不安要因が一番でした。旅費などを考えると大きな負担となります、それでもというわけでお引き受けはしています。引き受けたものの私自身も大変心配です。一応対処法として次のことを共通認識として持っていただいております。まず現地の矯正専門医を捜して置いてもらう、緊急時にはそちらに行ってもうう、関連資料がメールやファックスで送信できるようにしておく(英文対応可能)、写真等で緊急時の口や歯を撮影し当方に送ってもらい細かな指示を配信するなどです。日本人もまさにボーダレスの世界で生活すうようになってきています。今後も安心できる可能性が高い海外患者さん支援システムを考えたいと思っています。

 でもできるけ現地の先生の所で治療をお願いします。それでなくとも心配はつきませんので。

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また聞かれました矯正治療はなぜ高いの?安価な部類であるけど

 矯正治療費ってなぜ高いのですか?また聞かれてしまいました。高い安い、自費の治療ですからやはりそう思われても当然といえば当然です。

 さてこの矯正治療費に関しては何度も書いてきましたが厚生労働省が認めなければ保険はきかず(一部は保険適用:後述)自費となり仕方ないことです。むろん局所的、全身的な疾患を持ちその症状のひとつに咬み合せや発音機能の障害を伴うもの(口唇裂、顎変形症など)であれは保険が適用される症状もあります。難症例に属する疾患群です。治療内容は難しく、行政レベルで公的に認められる医療機関でなければ保険は適用されません(むろん治療しうる技術力はあっても大変だから申請しないところもあります)。保険治療を遂行するためにはクリニックの技術力はもとより症状によっては手術を担当する形成外科、口腔外科、言葉の訓練のための言語治療士、虫歯や人工的な被せ物を担当する歯科医師などとの密接な連絡などが必要とされることなど過度の労力が課せられます。このような治療上の煩雑さから保険でできる治療についての情報は自費での矯正治療の情報に比べ少なくなっているようです。保険治療該当者が、どこのクリニックに行ったらよいか迷ってしまう訳です。
 自費での矯正治療は各自各様に治療費の設定ができるため「治療費が高い安い」という言葉が飛びかってしまいます。自費料金設定の基準は一応大学病院での治療費とされることがあるようですが、実際にはあるようでないというのが実情です。以前にお話しましたがテナント料が高ければ一般的には「高い治療費」となる傾向があります。でもこの基準はおかしいものです。数十年も矯正専門一筋の先生が高い治療費であれば納得もしますが(このような先生方はむしろ平均的であり安価な傾向があります)、単に宣伝がうまく「有名な商業圏、若い、かっこいい、スタッフの人当たりがよい、きれいなクリニック、やたらと海外からの有名な治療技術」などなどの要素で料金が高くなっていることもあり、納得区できない要素も多々あります。業界内でもあれは高すぎる治療費と感じることも少なくありません。このような情報の氾濫の中に患者さんはいますので「結局どこで治療を受けたらいいの?」という不安に落ちってしまいます。ではどうすれば納得する治療費で治療を受けれるのか?となれば:場所で選ばず、経験年数の多い先生、かつ相談時における患者さん側からの先生の人物評価、無論支払方法を含む治療費、これを数件のクリニックで確認できればおのずと「私のクリニックはここ」となるでしょう。

 矯正治療費の高い安いは常につきまとう疑問です。要は患者さん側からよく話を聞き決めるしかないように思われます。ご自身の評価が心配であればお友達や親御さんに付き添ってもらい話を聞くつもりで。恥ずかしくなんてありません。当然です。

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新聞社からの連絡、えっ何ですか?

 先月はマスコミの方から複数の問い合わせがありました。病院やクリニックにとってはプラスの効果が期待できるとも思いますが、はやり取材を受けるか否かは取材目的と取材先が重要です。結果、一社「日本経済新聞社」についてはお引き受けさせて頂き、適切な情報の提供をして頂きました。後日大学や開業医の関係者より、大げさにならず当たり前の情報を提示してもらい大変助かったとのお電話を頂きました。編集者、ライターの方にあらためてお礼申し上げます。

 さて、何にどうお礼したいのか?・・・実は日本経済新聞社より取材をしたい旨のご連絡を頂く前、他のマスコミから(雑誌関係)も連絡がありました。やはり掲載目的や取材される方の姿勢などで受けるか否かを考えてしまいます。矯正治療に関してある程度調べてきて頂き、素人なりにも治療に対して理解しておられる状況であればまだしも、ただ購読者にうける内容であればよいのか?と思わせるような取材目的であるようであれば個人的に辞退することにしています。何十年もこの矯正医療の中で生活させてもらってきた私たち(他の先生も含め)にとってはあまりに「軽いのり」で取材を申し込まれても不快感の方が先行してしまうことが少なくありません。 このような現状の中で矯正治療に関する記事を丁寧に掲載して下さった日本経済新聞社の編集者のSさんライターのTさんに感謝というわけです。

 矯正治療が高い治療費でなく安心して受けられるようマスコミの皆さんには適切な情報の発信を重ねてお願いします。  洪水のように出てくる矯正情報・・・・・・急いで交通整理を!

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