夏休み遠出の機会が増えます。患者さんが北海道に家族旅行中、ファミリーレストランで保定中の取り外し可能な装置をはずしテーブルの端に置いておいたそうです。食事も終わり会計を済ませてさあ出発という時に「わすれた!」となりレストランに戻り「プラスチックの小さなものありませんでしたか?」と問いかけると「さあー?」って「どうすればよいか」と連絡が入りました。折角先月ワイヤーが外れたのに。
笑い事ではありません。でもなくしてしまったものはどうしようもありません。電話を受けましたがまず「大丈夫、落ち着いて、帰宅したらすぐに新しいものを作りますから、楽しい家族旅行が面白くなくなりますから、楽しんで帰ってきてください」といことで一件落着。よくあるといえばあることです。まだ国内の旅ならいざ知らず、長期の旅でないなら、このような返答で気楽に考えられますが海外となると心配です。長期の旅行では3~4週間も出かけられる方もいます。このような場合には、もし失くしても装置を作製した元の歯型を残してありますので作製し、調整し、国際宅急便で送ることもあります。イギリスから通っていた方に送った経験などを含め少なくありません。とにかく「もしかしたら失くすかもしれない」という基本で対応するようにしていてよかったというのが実感です。
旅をすること自体、非日常的ですので失くしたりすることは仕方がないことかもしれません。そんな時はまず「なくしました」との一報を。これで旅は楽しい!
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