矯正歯科|子供・成人の矯正~保険の口蓋裂・顎変形症の矯正 小石川矯正歯科クリニック
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小石川先生のひとことブログ

文京区小石川に開業している矯正歯科医が、矯正治療に関して徒然なるままに語る矯正歯科考察ブログ

また聞かれました矯正治療はなぜ高いの?安価な部類であるけど

 矯正治療費ってなぜ高いのですか?また聞かれてしまいました。高い安い、自費の治療ですからやはりそう思われても当然といえば当然です。

 さてこの矯正治療費に関しては何度も書いてきましたが厚生労働省が認めなければ保険はきかず(一部は保険適用:後述)自費となり仕方ないことです。むろん局所的、全身的な疾患を持ちその症状のひとつに咬み合せや発音機能の障害を伴うもの(口唇裂、顎変形症など)であれは保険が適用される症状もあります。難症例に属する疾患群です。治療内容は難しく、行政レベルで公的に認められる医療機関でなければ保険は適用されません(むろん治療しうる技術力はあっても大変だから申請しないところもあります)。保険治療を遂行するためにはクリニックの技術力はもとより症状によっては手術を担当する形成外科、口腔外科、言葉の訓練のための言語治療士、虫歯や人工的な被せ物を担当する歯科医師などとの密接な連絡などが必要とされることなど過度の労力が課せられます。このような治療上の煩雑さから保険でできる治療についての情報は自費での矯正治療の情報に比べ少なくなっているようです。保険治療該当者が、どこのクリニックに行ったらよいか迷ってしまう訳です。
 自費での矯正治療は各自各様に治療費の設定ができるため「治療費が高い安い」という言葉が飛びかってしまいます。自費料金設定の基準は一応大学病院での治療費とされることがあるようですが、実際にはあるようでないというのが実情です。以前にお話しましたがテナント料が高ければ一般的には「高い治療費」となる傾向があります。でもこの基準はおかしいものです。数十年も矯正専門一筋の先生が高い治療費であれば納得もしますが(このような先生方はむしろ平均的であり安価な傾向があります)、単に宣伝がうまく「有名な商業圏、若い、かっこいい、スタッフの人当たりがよい、きれいなクリニック、やたらと海外からの有名な治療技術」などなどの要素で料金が高くなっていることもあり、納得区できない要素も多々あります。業界内でもあれは高すぎる治療費と感じることも少なくありません。このような情報の氾濫の中に患者さんはいますので「結局どこで治療を受けたらいいの?」という不安に落ちってしまいます。ではどうすれば納得する治療費で治療を受けれるのか?となれば:場所で選ばず、経験年数の多い先生、かつ相談時における患者さん側からの先生の人物評価、無論支払方法を含む治療費、これを数件のクリニックで確認できればおのずと「私のクリニックはここ」となるでしょう。

 矯正治療費の高い安いは常につきまとう疑問です。要は患者さん側からよく話を聞き決めるしかないように思われます。ご自身の評価が心配であればお友達や親御さんに付き添ってもらい話を聞くつもりで。恥ずかしくなんてありません。当然です。

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