矯正歯科|子供・成人の矯正~保険の口蓋裂・顎変形症の矯正 小石川矯正歯科クリニック
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小石川先生のひとことブログ

文京区小石川に開業している矯正歯科医が、矯正治療に関して徒然なるままに語る矯正歯科考察ブログ

夏休み、大学病院で矯正相談をしたけれど、そんなに待つの?

 夏休みの大学病院矯正科、それは初診相談などでてんてこ舞い。待たされ「相談はこれで終わります。検査は後日予約を取ってからとなります。検査予約は翌月、診断はそれとは別に再度予約、そして治療開始はその後となります」、では「治療の開始は?」「早くて9月末から10月のはじめくらいですかね」。毎年よく目にする外来風景です。
 大学病院ではできるだけ早く治療を行いたいのですが、専門医を育てるための教育病院という性格を持っているため相談、検査、診断、治療開始という各段階にそれぞれ時間をかけ対応することになります。開業しているクリニックとの対応の差が生じてしまいますが仕方のないことで大学病院を希望される患者さんには、部外者ですが、ご理解いただきたいというところです。要は「待つの」といわれれば「そうです」となります。
 実はクリニックにこられた患者さんとのお話の一部がこれです(守秘義務のため詳しくはお話できません)。「どうしてそうなんですか?」そういわれても理由の解説もできるのですが今は一個人の立場ですので「それが大学病院の治療システムと思われます」としかいいようがありません。大学病院での良さ、例えば安心感がある、治療費用が比較的安価など当然思われることがあり、その結果、大学での治療を考える方が少なくないようです。これは個人の価値基準ですのでそのように思えば大学での治療を行ったらよいでしょう。最近、大学病院から開業医へ転医や結局開業医の所で治療を行うことを決めたという方々は「治療費が開業医に比べ明らかに安価ということはない、途中で担当医の変更があるかもしれない、若い先生が担当医となってしまう、予約時間が取れない」など様々な理由で大学への通院を断念される方々も少なくないようです。それだけ患者さんが矯正治療に理解を示されつつあるような状況になってきましたので、当然のことながら、ある意味良かったと思っています。要は患者さんに「治療の選択権」があることを意味しています。
 大学病院を希望される患者さんがこのような状況を理解され治療が進むことを祈っております。30年近く大学に在籍していた私にとっては、このような「なぜそんなに待たされるのですか?」という質問をされるたび「胸、ズキン。その折は大変失礼しました」という気持ちになってしまいます。今は「治療をします」、即「次回には装置をつけスタートしましょう、一回の治療内容をできるだけ濃く」という気持ちです。

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