新年早々駆け回るニュースは暗いものが少なくありません。我慢の数年でしょうか?私たち矯正医にとっても景気低迷状況は「がく」っとします。患者さんの来院数の減少傾向が生じているからです。矯正専門医の新規開業も難しく、大学でも開業できない医局員の飽和状況が見られると伝え聞きます。聞こえてくるのは矯正専門医の冬の時代か・・・
でも患者さんにとってはプラスに働く面もあります。高額すぎる矯正治療費は、いわゆる当たり前の標準的で適切な治療費にシフトせざるを得ない状況、環境になっていくことが推測されるからです。開業場所やクリニック内の豪華さなどで治療の質的イメージアップを図ってきたような状況は改善されるでしょう。医療の本質的な「治る、改善された」という面が重視されるべきです。そう考えますと患者さんは何が適切であり標準的な治療環境、治療費かを考え、検討していくことになります。このような流れは止められないでしょう。無駄な出費はしたくないというところでしょうが賛成です。結果として「矯正治療費の適切な標準化」が図れるのではないかと勝手に思うわけです。
無論前述したような快適な環境を提供しているクリニックを批判しているわけではありませんが治療費に関しては再考されるのではないかと思えます。高額に対し安価過ぎなどが挙げられますが、これも内容次第です。景気の低迷が世の中の色々な業種の適正化を考える要因にもなることから矯正治療に対しても類似の変化が生じることでしょう。健康を心配する中で、食べ物の入り口の歯の健康は欠かせないものと思われます。今年矯正治療を検討している方、熟慮ですよ。
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