矯正歯科|子供・成人の矯正~保険の口蓋裂・顎変形症の矯正 小石川矯正歯科クリニック
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小石川先生のひとことブログ

文京区小石川に開業している矯正歯科医が、矯正治療に関して徒然なるままに語る矯正歯科考察ブログ

温故知新:最先端の、新しい装置、方法というけれど?

 ブログを勝手に書くようになり歯科矯正治療に関するHP上の他の情報を見るようになりました。内容に関して納得することもありますし、ちょ、ちょっと待って、というものもあります。
 「取り外しが可能でつけていればワイヤーなど使わずに治る」といような表現で装置や治療法が紹介されていました。装置の写真を見ればおおよそどのように治療が進むか?どのような歯の移動のメカニズムが発揮されるのか?などについての見当はつきます。う~んでもこの記述内容、少し表現がオーバーかもしれないな、個人的な感想です(感想ですので反論があるかもしれません)。この装置、「新しい」という表現が添付されていました。確かに装置の素材は新しい物といえるでしょう。しかしこの装置の基本的な治療メカニズムのアイデアは30年前くらいからあって、私の先輩が考えたものとかなり類似しているなと思われました。当時からこの装置は高く評価され今日までも当たり前のように使用されています。数十年たってインターネットという媒体で紹介されますと見る方は「すごい」となってしまうかもしれません。どうもすっきりしません。むろんこの装置で治すことのできる症状もあると思います。では治しきれなかったらどうなるか?と考えますとやはりワイヤーなどを用いた装置に負うところがあるのではないかとも思われるのですが。どうでしょう?。
 歯科矯正学に関する基礎論文、臨床論文は数多く発表紹介されています。どの時代まで参考論文に持ちいるかは著者の判断に委ねられますが、あらためて「温故知新」ではないでしょうか?。

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