サッカーをしている中学生からマウスピースを作って欲しいとの依頼がありました。作りました。ワイヤーを付け歯を移動中ですからある瞬間の咬みあわせや歯の位置を基準に作っても月ごとに歯の位置も変わるためこれは難しい、でも難しいから考え工夫して作ってみようと思ったわけです。
一般的に使用される運動用マウスピースは市販されていて自分で作るものが少なくないようです。材料をお湯で温め口に入れ、咬むのだそうです。実はこの、どこで、どの程度の力で、咬むかが難しいところです。変な位置で咬むと顎の関節部に異様な力が加わり、長期にその位置でマウスピースを使用するとマウスピースを使用しない日常生活において顎の運動時(食事したり会話したりする時など)に違和感のようなものが生じることがあります。顎関節症のような症状の前段階のようなものです。必ずしもそのような異常をきたすことはないかもしれませんが、病態学的に考えてみますとそのような変な感じの出現ストーリーが予測されるわけです。このような意味から自分で作る運動用のマウスピースに危うさを感じるわけです。危うさ回避のポイントは、歯科医に相談したり作ってもらうことかな?となるでしょうか。
さて依頼されたマウスピース装着の患者さんのチームの勝敗は?ーーー不明です。