矯正歯科|子供・成人の矯正~保険の口蓋裂・顎変形症の矯正 小石川矯正歯科クリニック
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小石川先生のひとことブログ

文京区小石川に開業している矯正歯科医が、矯正治療に関して徒然なるままに語る矯正歯科考察ブログ

自分で作る運動用マウスピースの危うさ?

 サッカーをしている中学生からマウスピースを作って欲しいとの依頼がありました。作りました。ワイヤーを付け歯を移動中ですからある瞬間の咬みあわせや歯の位置を基準に作っても月ごとに歯の位置も変わるためこれは難しい、でも難しいから考え工夫して作ってみようと思ったわけです。
 一般的に使用される運動用マウスピースは市販されていて自分で作るものが少なくないようです。材料をお湯で温め口に入れ、咬むのだそうです。実はこの、どこで、どの程度の力で、咬むかが難しいところです。変な位置で咬むと顎の関節部に異様な力が加わり、長期にその位置でマウスピースを使用するとマウスピースを使用しない日常生活において顎の運動時(食事したり会話したりする時など)に違和感のようなものが生じることがあります。顎関節症のような症状の前段階のようなものです。必ずしもそのような異常をきたすことはないかもしれませんが、病態学的に考えてみますとそのような変な感じの出現ストーリーが予測されるわけです。このような意味から自分で作る運動用のマウスピースに危うさを感じるわけです。危うさ回避のポイントは、歯科医に相談したり作ってもらうことかな?となるでしょうか。

 さて依頼されたマウスピース装着の患者さんのチームの勝敗は?ーーー不明です。

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