昨日遠方より初診相談の患者さんが来院しました。何件もクリニックを回ってきたそうでよく知識を持っておられました。最近聞く患者さんからのお話の中で気になるのは
「ある先生は私は抜歯しないというけれど親知らずは抜歯しますといわれ、親知らずの抜歯は抜歯でないのか?」、「~~テクニックを用いるから1年で治るといわれたのですがある先生は2年はかかると思いますがといわれどっちが適切なのか?」、はたまた「アメリカに留学し最先端の矯正技術で治療を行うというけれどアメリカが一番進んでいるのですか?」「歯に装置はつけづ取り外しだけで治りますよという先生とそれは無理という先生、どちらが正しい?」などなどあまりの過激情報の洪水に対するうんざり感です。
でもこのような実情は私ども同業の専門医にも責任はあります。長年の実績をお持ちの先生方はご自身を等身大で表現できるようなクリニックの経営基盤があり(あえて大げさにご自身を主張する必要がないためか?)、結果、定かでありませんが表立って適切な矯正治療情報が出にくいような昨今となっているようでもあります。無論適切で品格のある情報もありますがこのあたりの情報の評価、判定、判断はかなりの専門医でないととも思えます。出版物もなかなか手ごわいもので何を持って名医(名医でなくとも良医であればいいのですが)とかなると???です。昨日の相談時に感じたことを踏まえ、いまある情報とは何か?これは次に追究するテーマでもあります。