矯正歯科|子供・成人の矯正~保険の口蓋裂・顎変形症の矯正 小石川矯正歯科クリニック
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小石川先生のひとことブログ

文京区小石川に開業している矯正歯科医が、矯正治療に関して徒然なるままに語る矯正歯科考察ブログ

期待される歯科矯正治療専門の歯科衛生士、プリーズ

 歯科矯正治療を行う上で欠かせないのは歯科衛生士さんや受付秘書(受付についてはまたの機会に)の存在です。先生を信頼していてもサポートする衛生士によっては、う~んちょっと、となってしまうことも少なくないようです。歯科矯正治療における衛生士さんには矯正治療の知識技術はもとより長く症状を診、治療に携わるという時間的な経験も必要となります。ある症状の改善、例えば前歯の反対咬合という症状を追ってみると最低でも6ヶ月ぐらい、長ければ10年近く通って頂き治療を終えられるということもあります(症状の見極め=検査と診断、治療開始時期=成長期か越えた時期かなどによる差)。このような日常の臨床を考えると先生の側も長期に渡り大切に歯科衛生士さんを育てていかなければならないという使命と責任があるように思えます(長く勤めることを良しとしない場合は別ですが)。
 私もある歯科衛生士学校の講義を10年近く経験しました。その中で学生たちが卒業後、もし歯科矯正専門のクリニックで仕事をしたいとしたら、と考えますと現時点ではそのための卒業後の教育プログラムは見当たらないといってよいでしょう。それでは?となると各クリニックが各様に教育せざるを得ないというのが現実です(そうはいってもよほどの先生でないとストリー性のある教育(断片的でないという意味)は難しいと思います)。衛生士さんの多くは矯正専門のクリニック以外に就職されますので「私には関係ない」と考えることもできますが、一方ではこれから歯科矯正治療専門の歯科衛生士として一生の仕事、あるいは技術力をアップし給与をも上げてもらいたい、といういうように考えている方々も少なくないようです(次世代の歯科衛生士を考えると多分このような専門性を持った方々が優遇されるでしょう)。「歯科矯正治療における衛生士の役割を認識し先生をサポートする技術の修得」は今後の課題となるでしょう。
 歯科矯正臨床に長く携わりたい歯科衛生士さん、プリーズという時代が待っています。

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